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谷本有香のエッセイやコラムなど。

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20代の竹内結子と結婚すること

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友人の結婚式に出てきた。
アラフォーの彼はこれまで、「理想の花嫁」という飽くなき探求を続ける旅人のようであった。
出会いの場にも積極的に足を向けていたように思う。
非常に誠実で、信頼感もある男性である。
私も彼の旅をなんとか終結させようとして、お食事会をセッティングしてみたりしたものだ。
しかし、なかなか理想の相手が見つからない。
それは、彼の果てしなく高い理想にあるように思えた。
彼いわく、「20代の、性格も良くて美人で、育ちも良く、高学歴の竹内結子のような人と結婚したい」。

「理想」というものは、確かにそういうものだ。
最初は笑って聞き流していたが、長年に渡りそう言い続ける彼を見て、どうやら本気らしいことがわかってからは、なかなか現実的にそういう人は見つかりづらいこと、たとえいたとしても、アラフォーの人とのマッチングはそんなに簡単そうに思えないこと、等々、コメントをするような振りをしてアドバイスをしてきたつもりだ。
しかし、どうだろう。
この豪華な結婚式で、彼の隣に座っているのは、まさに彼が言っていた通りの女性ではあるまいか。
よく夢を叶えるためには、公言するとよいなどというが、本当にそうなのかもなあ、と、高砂の二人を見ながら考えていた。
それにしても、何故、公言するのがよいのか。

まず、その前提として、言語化できるくらいにビジョンを明確化しなければいけない。
そうすると、
・夢を現実化させるまでのロードマップが描きやすいし、効率化を図りやすい
・自分も意識的に動く
・自分自身によいプレッシャーになる
・言い続けることによって、周りに本気度が伝わるし、本人も段々その気になってくる
・周りの人がその内容に見合うようなこと/もの/ひとを見つけたら教えてくれるようになる

・・・・以上のようなことが、恐らく夢への実現性を高める効用として働くのだろう。

確かに公言するのは恥ずかしいし、もしも失敗した時のことを考えたら、リスクを回避しておこうと思うのが人の常であるようにも思う。
しかし、それを恐れずにできた人のみが、もしも手にすることが出来る夢へのショートカットならば、勇気を振り絞ってみてもいいかなという気持ちになる。
まずは、「まさかこんな夢みたいなことを・・・」・ということを、「夢」と認めることから始めてみなければ。

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