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谷本有香のエッセイやコラムなど。

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11月22日

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人には忘れられない日というものがある。

それは、自身や大切な人の誕生日であったり、亡くなられた日であったり、何かイベントの起きた記念日であったりする。
私もいくつかそういう日を持っているが、自身の人生やキャリアへの観念、更には、自身を超えて、古くから固定化されてきた概念をも打ち壊す程のインパクトがあった日というのは、恐らくこの日以外にはない。 それが、私にとっては、15年前の今日、1997年11月22日。
山一證券の自主廃業が報じられた日である。

実はこうして15年も経った今でも、あの一連の出来事を言葉にうまく表現することが出来ないでいる。
入社から3年くらいで愛社精神はおろか、何が起こっているのかも理解できないだろうから感慨もさしてなかろう、と言われるかもしれない。
しかし、目の前で怒涛のように流れる波にさらわれていくかのような大企業を見、そこに翻弄される社員とその家族を間近で感じ、むしろ、感慨という枠を溢れ出てしまうほどの思いや感情を整理し続けるこの15年だった。

あの日を境に変わったことは当然ある。
まず、フリーランスになった。
その道を選んだ理由を、会社が信じられなくなったという一言で片づけることもできるかもしれない
しかし、決してそれだけでもない。ただ、一連の出来事で生まれた感情を整理する作業を続けるのには、フリーランスという職業が一番適切なような感じがしたのだ。

その他にも、企業や経営、経営を担う人への見方や考え方も変わった。
経済への感じ方や見方はその後の私のキャリアにも大きく影響しているはずだ。

しかし、一方で、変わらなかったこと、改めて確信したこともある。

窮地の時も応援・支えていてくれる人の大事さ。
自身の財産を失ったその日に、従業員を励ましてくれたお客様がいらっしゃった。
「何か手助けできることはないですか」とすぐに言ってきて下さった取引先も沢山あった。
家族もそう、友人もそうだ。
こういう方たちは一生をかけて、恩返しをしていかなければならないと思う。

15年前に起こったことに思いを馳せ、今日、改めて心静かに自身に向き合ってみたい。

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